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三月十一日 [日記]

三月十一日、八年前のこの日を昨日のことのように思い出します。

千葉県東部地方は夕べから降り続いた雨が今朝も降っていました。


三一一明けるも荒ぶ春しぐれ 粋田化石


三一一の日が明けたものの、天候は荒んでいて春の時雨が降っているという句です。
時雨(しぐれ)は冬の季語ですので、春の時雨は『春時雨』になります。
天気の神様は意地悪ですね。我が地方は悪天候で電車も遅れていました。
時雨には“涙ぐむと”という意味もあるそうです。



原発の無しとて春はけきょと鳴き 粋田化石


この句は、昨年の春に鶯の初音を聞いた時に平和の願いを込めて詠んだ句です。
原子力発電所がなくてもちゃんと春はやって来て、鶯の下手くそな初音を聞かせてくれるという句です。



雨の中自動車を運転していたら、空が明るんできて虹を見ることができました。

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三一一の空明らむや春の虹 粋田化石


三一一の日、あいにくの雨かと思ってがっかりしていたら、空が明るくなってきて虹が見えた、という句です。“明らむ”には、明るい未来や希望を願う気持ちが込められています。



【 春時雨 はるしぐれ 】  春驟雨(はるしうう)   (季春)
春になっても時雨れることがある。春の時雨には明るさと艶やかさが感じられる。春驟雨はやや雨足の強い春のにわか雨。↓春雨 ・ 時雨(冬)(角川合本俳句歳時記第四版)

【 春の虹 はるのにじ 】 初虹  (季春)
単に虹といえば夏だが、春にも淡い虹がかかることがある。春はじめて見る虹を初虹という。↓虹(夏)(角川合本俳句歳時記第四版)






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