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選挙 [エッセー]

選挙が終わりました。

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 我が方の選挙区では10期以上もお勤めしている方が余裕で当選しました。それほど長く議員をされているのに、その方が地域や国民のために骨を折っているという話は伝わってきません。また、その方は私の仕事にも関係している業種の協会長をされているのですが、そちらからも何も聞こえてきません。
 そういうわけで、私は新たな人に自分の地域の代表になっていただきたく思っていたのですが(特に支持政党はありまん)、長くお勤めしている方の当選という結果でした。多くの有権者の皆様は野党を信用していないのか、または世の中が変わることをおそれているのか。民主主義ですから仕方ないことなのですけどね。今はその方に期待するしかありません。
 選挙といえば、危なくなると証拠を改ざんする。都合が悪くなると世の中の規則を自分の都合の良いように変えてしまう。そういう2時間ドラマに登場するような眉唾物の政治家が普通に立候補して、有権者もまたそいつを当選させてしまいます。民主主義とはいえ、一体全体正義は何処へ行ってしまったのだろうかと思います。2時間ドラマなら因果応報で酷い目にあうか、窓際太郎(ドラマシリーズ、窓際太郎の事件簿の主人公)のような正義の味方に悪事を暴かれるのですけどね。
 世の中きれいごとだけでないことは承知していますが、もう少し潔くしていただきたいものです。

そぞろ寒過去を浄化の清き票 粋田化石

そぞろ寒というのは、それとなく感じる秋の寒さのことです。怪しい政治家。選挙で当選すれば禊(みそぎ)が済んだと考えている政治家。それに投票する有権者。寒さを覚えます。

【 秋寒 あきさむ 】 そぞろ寒(ざむ) やや寒(さむ) うそ寒(さむ)
秋のうちに感じる寒さ。「そぞろ寒」の「そぞろ」は「漫ろ」と同じで「それとなく」「わけもなく」の意。「やや寒」の「やや」は「いくらか」「ようやく」の意。うそ寒の「うそ」は「薄」の転訛(てんか)か。いずれも秋の半ばすぎから晩秋にかけて次第に募る寒さを思わせる。(角川合本俳句歳時記第四版)
秋寒むや行く先々は人の家 一茶
ややさむく人をうかがふ鼠かな乙州
秋寒し此頃あるゝ海の色 夏目漱石
秋寒の濤が追ひ打つ龍飛崎 上村占魚
そぞろ寒兄妹の床敷きならべ 安住敦
縄文の土器に焦げ跡そぞろ寒 長田群青
やゝ寒や日のあるうちに帰るべし 高浜虚子
やや寒の麒麟のかほに日はありぬ 山上樹実雄
うそ寒や耳うすければ運うすく 野村喜舟
うそ寒の身をおしつける机かな 渡辺水巴
うそ寒の起居の中の川の音 草間時彦
うそ寒の水銀玉となりたがる 和田悟朗

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