SSブログ

雛祭り [俳句]

雛祭りですね。
 季語としての『雛祭り』には傍題(主題に対する副題)がたくさんあります。雛祭りとしての歴史もあるのでしょう。また、段飾りでは飾るものがたくさんありますから当然のことかもしれません。
 因みに、我が家の雛人形は男女一対の内裏雛です。

DSC_0044.JPG



DSC_0543.JPG



二十年を十二単で女雛かな 粋田化石

 
 二十年と書いて“はたとせ”と読みます。十二単は“じゅうにひとえ”です。
我が娘は二十歳を過ぎています。赤ん坊から大人になるまで二十数年間見守って来た娘は、
どこそこのコートが欲しいとか財布が欲しいとか、そんな話しをよくします。一方、娘と同い年の雛人形はずっと同じお顔をされていますし、ずっと同じ装束です。当たり前のことですが、なんだか不思議な気分になりました。


DSC_0545.JPG



雛の間に犯罪劇の悲鳴かな 粋田化石


 この句はちょっと故事来歴を有する季語を汚しているかもしれません。雛人形と同じ部屋にTVがあるので、二時間ドラマの犯罪場面の音声を聞きながら人形の雅なお顔を拝見するのが申し訳ないです。


【 雛祭 ひなまつり 】 桃の節供 上巳 三月節供 弥生の節供 桃の日 雛の日 雛(ひひな)雛遊び 雛飾 雛飾る 雛人形  内裏雛(だいりびな) 官女雛  五人囃(ごにんばやし)  男雛(をびな)  女雛(めびな) 古雛 紙雛 立雛 土雛 吉野雛 雛段 雛の調度 雛道具 雛の鏡 雛菓子 雛あられ 菱餅 白酒 雛の燭 雛の灯 雛の客 雛の宴 雛の家 雛の間  (季春)
三月三日に女児の息災を祈って行われる行事で、古くは桃の節句、雛遊びなどといった。桃の節供はもとは五節句(人日=一月七日、上巳=三月三日、端午=五月五日、七夕=七月七日、重陽=九月九日)の一つ。雛に桃の花を飾り、白酒・菱餅・あられなどを供えて祝う。 人形ひとがた で身体の穢れを祓い川に流した上巳の日の祓の行事に、雛遊びの風習が習合したもので、江戸時代から紙雛にかわって内裏雛が多く作られるようになり、豪華な段飾りへと発展した。(角川合本俳句歳時記第四版)






nice!(13)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。