SSブログ

日本三大仏 [短歌]

富山の話題を小出しに
先日富山に行った時案内をしてくれたタクシーの運転手さんは、三大〇〇とか、三本の指に入る△△といった表現を多用する方でした。その運転手さんが高岡の大仏様を『日本三大仏』の一つとおっしゃったので、「またまた三大〇〇かよ。」と聴いていたら、高岡の大仏様は本当に日本三大仏の一つでした。おちろん残る二尊は奈良と鎌倉の大仏様です。
高岡の大仏様は現在三代目で、過去二回焼失しているのだそうです。三代目は銅製ですので焼失は無さそうですね。因みに高岡は前田公が奨励したとかで、江戸時代より銅器の生産が盛んな街なのでした。

所員旅行2017年12月8日・9日 (225).JPG


鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立ちかな 与謝野晶子

与謝野晶子は鎌倉の大仏様をご覧になって「美男におわす」と詠みました。その後彼女は高岡の大仏様を拝し、鎌倉の大仏様より一段と美男子であると言ったとか・・・。

そういう目でこの大仏様を拝すると確かに美男子に見えてきます。

所員旅行2017年12月8日・9日 (226).JPG所員旅行2017年12月8日・9日 (229).JPG
手水所は龍の口から水が落ちていました


所員旅行2017年12月8日・9日 (235).JPG
大仏様の傍では「大仏焼」なる饅頭も・・



高岡や尊容拝す大仏は与謝野晶子の見初むいけめん 粋田化石


私も与謝野晶子をまねて歌を詠んでみました。


所員旅行2017年12月8日・9日 (232).JPG



いけめんの大仏見初む櫨紅葉 粋田化石



櫨紅葉は秋の季語でした。

【 櫨紅葉 はぜもみぢ 】  (季秋)
関東以西の低山に自生する櫨の木は秋の紅葉が燃えるように美しい。蠟を採るために栽培されていた 黄櫨はぜ は今では自生化している。暖地で庭木や街路樹として栽植される南京黄櫨も種子から蠟や油を採るが、紅葉は一段と鮮やかである。(角川合本俳句歳時記第四版)

nice!(12)  コメント(4) 

邂逅(めぐり会い) [短歌]

新潟県魚沼市にある「緑川酒造」の酒を頂きました
つまみは、東京都江東区深川で買った浅蜊の佃煮です

わくらば (2).JPG



めぐり会いこの偶然に乾杯を越後の酒と江戸の佃煮 粋田化石


わくらば (1).JPG



もし私の知人が新潟に行かなければ、もし柳家さん喬師匠が江東区深川で落語会を開かなければ、どちらが欠けても酒と佃煮が我が家で邂逅することはありませんでした
そう考えると、新潟県の酒と東京都の佃煮が千葉県の我が家の食卓でめぐり会うというのは、きっと凄いことです

パソコンの画面をクリックすると商品が一日か二日で届く時代に生きていると、こういった感覚を忘れてしまいます
そのうちに、感謝の気持ちも無くしてしまいそうです

つなこさんから歌が寄せられました [短歌]

蜘蛛の記事を読んだつなこさんから歌が寄せられました。

なによりも蜘蛛を怖がる我が娘親でも見たいその前世 つなこ

つなこさんはゴキブリが大嫌い。
その娘さんは蜘蛛が大嫌いなのだそうです。
親でも見たいと詠むくらいですから、その恐がり方は尋常ではないのでしょう。
それが手に取るようにわかる歌です。

前世.jpg


さて、蜘蛛の歌で返歌をしたかったのに出来ませんでした。
私も子供と前世の歌を。

不肖の子前世の仇と思いきや育てたように子は育つなり  粋田化石

言うことを聞かない娘を見ていると、娘の前世が源氏で、私の前世が平家だったのではないかと思えてくることがあります。
この歌の下の句は相田みつをさんの『育てたように子は育つ』を拝借しました。

蜘蛛の歌が詠めませんでしたので、都々逸を一つ

蜘蛛ならばお前の好きなあの娘に化けてじっと待ちます網張って  粋田化石

画像はフリー素材です






この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。