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みんなちがつて、みんないい [日記]

三月十日は童謡詩人金子みすゞの忌日です。
そんな日なので、粋田化石の下手くそな俳句は無しです。

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私と小鳥と鈴と  金子みすゞ

私が両手をひろげても、
お空はちつとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のやうに、
地面(じべた)を速くは走れない。

私がからだをゆすつても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがつて、みんないい。

この詩を選んだのは、「みんなちがつて、みんないい。」が常に金子みすゞの書いた詩の根底に存在すると思えるからです。

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ちょっと、理屈っほいです。
どんな人にも良いところがある。
その良いところに本人が気づかないから良いのである。
自分の良いところに気づいて、本人が意識し出すとその人には魅力を感じない。
と、ある人が言っていました。
私は自分の良いところは分かりませんが、それでよいのかも知れません。

鈴も小鳥もそれから私の私も、みんな自分の素晴らしさに気づいていないのが素敵なのです。





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