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上弦の月 [日記]

今夜は月齢7.5の宵月、上弦の月です。
今夜と書きましたが、15時6分には既に月は出ていました。
この時点ではまだ上弦ではありませんが、時間を追うごとに月は傾いて行き上弦になります。上弦というのは、月が沈む時点で上弦なのですね。
三枚目までの写真はスマホで撮影したのでちょっと見づらいですが、月が傾いて行く様子は分かると思います。
四枚目と五枚目はカメラで撮影しました。

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15時6分


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17時55分


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19時46分


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20時19分


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春の月夢に居れよと君のこと 粋田化石


春の月が出ている、どうか夢に出てくれと君を想う。という句です。
実は“夢に居れよと君のこと”は、園まりの歌『逢いたくて逢いたくて』の三番の歌詞のパクリです。著作権があって歌詞を表示できませんので、興味のある方は検索してみてください。


【 春の月 はるのつき 】  春月(しゆんげつ) 春月夜 春満月 春三日月  (季春)
古来、秋の月はさやけさを愛で、春の月は朧なるを愛でるというように、滴るばかりの艶なる風情を楽しむ。↓朧月 ・ 月(秋) (角川合本俳句歳時記第四版)






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三月十一日 [日記]

三月十一日、八年前のこの日を昨日のことのように思い出します。

千葉県東部地方は夕べから降り続いた雨が今朝も降っていました。


三一一明けるも荒ぶ春しぐれ 粋田化石


三一一の日が明けたものの、天候は荒んでいて春の時雨が降っているという句です。
時雨(しぐれ)は冬の季語ですので、春の時雨は『春時雨』になります。
天気の神様は意地悪ですね。我が地方は悪天候で電車も遅れていました。
時雨には“涙ぐむと”という意味もあるそうです。



原発の無しとて春はけきょと鳴き 粋田化石


この句は、昨年の春に鶯の初音を聞いた時に平和の願いを込めて詠んだ句です。
原子力発電所がなくてもちゃんと春はやって来て、鶯の下手くそな初音を聞かせてくれるという句です。



雨の中自動車を運転していたら、空が明るんできて虹を見ることができました。

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三一一の空明らむや春の虹 粋田化石


三一一の日、あいにくの雨かと思ってがっかりしていたら、空が明るくなってきて虹が見えた、という句です。“明らむ”には、明るい未来や希望を願う気持ちが込められています。



【 春時雨 はるしぐれ 】  春驟雨(はるしうう)   (季春)
春になっても時雨れることがある。春の時雨には明るさと艶やかさが感じられる。春驟雨はやや雨足の強い春のにわか雨。↓春雨 ・ 時雨(冬)(角川合本俳句歳時記第四版)

【 春の虹 はるのにじ 】 初虹  (季春)
単に虹といえば夏だが、春にも淡い虹がかかることがある。春はじめて見る虹を初虹という。↓虹(夏)(角川合本俳句歳時記第四版)






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みんなちがつて、みんないい [日記]

三月十日は童謡詩人金子みすゞの忌日です。
そんな日なので、粋田化石の下手くそな俳句は無しです。

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私と小鳥と鈴と  金子みすゞ

私が両手をひろげても、
お空はちつとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のやうに、
地面(じべた)を速くは走れない。

私がからだをゆすつても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがつて、みんないい。

この詩を選んだのは、「みんなちがつて、みんないい。」が常に金子みすゞの書いた詩の根底に存在すると思えるからです。

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ちょっと、理屈っほいです。
どんな人にも良いところがある。
その良いところに本人が気づかないから良いのである。
自分の良いところに気づいて、本人が意識し出すとその人には魅力を感じない。
と、ある人が言っていました。
私は自分の良いところは分かりませんが、それでよいのかも知れません。

鈴も小鳥もそれから私の私も、みんな自分の素晴らしさに気づいていないのが素敵なのです。





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鍋焼きうどんは冬の季語 [日記]

県庁所在地である千葉市に立川談春師匠の落語を友人と二人で聴きに行きました。
談春師匠にとっては2019年最初の公演だそうで、語ってくれた演目は『短命』と『明烏』の二題です。

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落語のまくらに、大ヒットドラマ『下町ロケット』の裏話をたくさん聞かせてくれました。談春師匠ですから、落語の本題だって勿論本寸法です。


千人分笑う隣席初笑い 粋田化石


隣の席に居たご婦人は他の人が笑わないところでも手をたたきながら常に大笑いをしていました。落語家さんにとっては、笑いのペースメーカーとして貴重な客かもしれません。



十五時に始まった落語会が終了したのが十七時過ぎ。会場の外に出るとやっぱり冬の夜でした。
友人と居酒屋を兼ねたような蕎麦屋に入り、二人で鍋焼うどんを注文。

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メニュー閉じ先ずは鍋焼頼みけり 粋田化石


寒かったのでメニューはあまり見ずに、まず鍋焼きうどんを注文しました。


千葉までは車で行っていたので、酒は飲まずに帰りました。


【 笑初 わらひぞめ 】 初笑  (季新年)
正月になって初めて笑うこと。昔から和気あるところには、おのずから吉祥来るといって、正月、なごやかな笑い声が上がった時などに、初笑といって、めでたいものとする。(角川合本俳句歳時記第四版)

【 鍋焼 なべやき 】  鍋焼饂飩(なべやきうどん)  (季冬)
古くは、土鍋に鶏肉・魚介類・芹・ 慈姑くわい などを入れ、醬油や味噌の味で煮ながら食べるものを指した。今では鍋焼饂飩をいう場合が多い。(角川合本俳句歳時記第四版)







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十二月の夢 [日記]

子猫が二匹で「きよしこの夜」を歌っている夢を見ました。近来稀に見る楽しい夢でした。
猫の声を編集して作成した『Meowy Christmas』というクリスマス曲集のCDを聴いているうちに眠ってしまったので、そんな夢を見たのだと思います。眠っていても音は聞こえているのですね。
いつもなら夢を見てもその内容はたいてい直ぐに忘れてしまうのですが、今回は黒白二色の子猫が二匹並んで「きよしこの夜」を歌っている映像をはっきりと覚えています。

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『Meowy Christmas』のCDは現在でもAmazonで購入できるようですので、興味のある方は是非聞いてみてください。
実は粋田化石は『小鳥たちの歌うクリスマス』というCDも所有していて、どちらかと言うと『小鳥たち・・・』の方がお気に入りです。『小鳥たちの歌うクリスマス』は7netの通販サイトに在庫があるようでした。

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夢で猫きよしこの夜師走なり 粋田化石



因みに、『子猫』は春の季語なので句では猫とさせていただきました。

【 師走 しはす 】  極月(ごくげつ)  臘月(らふげつ)  (季冬)
旧暦十二月の異称。新暦の十二月の名称としても通用している。僧(師)が馳せ走る月だからなど、語源には諸説がある。↓十二月





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落語ガールズ [日記]

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十五日土曜日に『落語ガールズSPECIAL』という落語会に行ってきました。

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出演は
昼の部:柳家花ごめ、立川こはる、橘ノ双葉、古今亭駒子、柳家さん喬
夜の部:三遊亭遊かり、林家 扇、春雨や風子、川柳つくし、柳亭市馬
です。

一年前に、流派や協会の枠を超えて東京の女性落語家が集まって結成されたのが“落語ガールズ”。その落語ガールズたちの噺(はなし)を聞く会です。
少し早めに会場に行くと、落語ガールズの皆様がロビーでチラシの綴じ込みを行っていました。また昼の部には夜の部の出演者が、夜の部には昼の部の出演者が捥(も)ぎりも。ゲスト出演の「柳家さん喬♂」、「柳亭市馬♂」両師匠をお目当てに行った私は、そんな落語ガールズたちの一生懸命な姿を目の当たりにしてちょっと恥ずかしくなってしまいました。勿論、昼の部・夜の部全て聴きましたよ。
女性の落語家の心地よい調子の語り口にすっかり魅了されてしまった私。これからも彼女たちの噺を聴きに行きたいと思った夜でした。


優形の高座舞い立つ雪女郎 粋田化石



冬の日らしいとても寒い日に女流落語を聴いたので『雪女郎』という季語を用いました。
『雪女郎』の『女郎』は遊女のことも指しますが、若い女性という意味も持ちます。優形は「やさがた」と読んでください。

番組後のお楽しみコーナーは写真撮影可でした。SNSにアップして下さいとのことでしたのでこうして記事にしてしまいました。

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向かって右端の林家 扇(せん)さんは、髪の毛を笑点に出演している師匠の黄色い着物と同じ色にしたと話していました。



折角ですので、『落語ガールズ』たちの出演予定も一枚貼り付けておきます。

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【 雪女郎 ゆきぢよらう 】 雪女  (季冬)
積雪に長く封じ込められる雪国の伝説や昔話に現れる雪の精。白ずくめの女の姿だとされ、幻想的な季語である。(角川合本俳句歳時記第四版)

やさ‐がた【優形】
[名・形動]
[1] 姿かたちが美しいこと。上品にすらりとやせていること。また、そのさま。「―な(の)人」
[2] 気だてや振る舞いなどのやさしいこと。しとやかで優美なこと。また、そのさま。
「かの女法師―なる声して」〈浮・椀久一世〉
[類語] 優雅・優美・高雅・典雅・風雅・上品・ゆかしい・奥ゆかしい・しとやか・たおやか・みやびやか・みやび・女性的・エレガント・ドレッシー
(大辞泉第二版)


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十二月 [日記]

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歳時記で調べてみると『十一月』は新暦の十一月のことだそうです。それでは旧暦の十一月はどう表現すればよいのでしょうか。『霜月』とすれば旧暦の十一月のことだと判ります。
更に『十二月』を歳時記で調べてみました。歳時記によると『十二月』は新暦の十二月のこと。『師走』は旧暦の十二月のことであるが、新暦の十二月としても通用するそうです。

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さて、今日十二月一日に甥の結婚式がありました。
笑いあり涙ありの素晴らしい結婚式でした。お陰様で、今年最後の月である十二月の初日が素敵な一日となりました。

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寿ぎと笑みで始まる十二月 粋田化石


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【 十二月 じふにぐわつ 】  (季冬)
一年の最後の月。日ごとに寒さが加わり、草木は枯れ蕭条とした景が広がるが、街はクリスマスや歳末を迎える人出で賑わいを見せる。↓師走(角川合本俳句歳時記第四版)

【 師走 しはす 】  極月(ごくげつ)  臘月(らふげつ)  (季冬)
旧暦十二月の異称。新暦の十二月の名称としても通用している。僧(師)が馳せ走る月だからなど、語源には諸説がある。↓十二月(角川合本俳句歳時記第四版)

こと‐ほぎ【寿ぎ/言祝ぎ】
《上代は「ことほき」》ことほぐこと。言葉で祝うこと。祝賀。「新年の―」
(大辞泉第二版)






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ドーリーム・ベースボール [日記]

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宝くじスポーツフェア『ドリーム・ベースボール』の試合が我が町でありました。

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ドリームチームの選手は
監督:金田正一(元巨人)

選手:谷沢健一(元中日)  定詰雅彦(元ロッテ)  高橋尚成(元巨人)
   堀内恒夫(元巨人)  桑田真澄(元巨人)   長谷川昌幸(元広島)
   加藤秀司(元阪急)  鈴木 健(元ヤクルト) 澤井良輔(元ロッテ)
   村田兆治(元ロッテ) 石毛博史(元巨人)   桜井広大(元阪神)
   大島康徳(元日本ハム) 前田幸長(元ロッテ)  中西健太(元ソフトバンク)
   松永浩美(元ダイエー)  仁志敏久(元巨人)   村上隆行(元近鉄)
   本間 満(元ソフトバンク)
という錚錚(そうそう)たる顔ぶれです。

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そのドリームチームと我が町の選抜チームが戦いました。

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途中雨が降ったり止んだりの悪天候でしたが、往年の名選手たちを目の当たりにできたので楽しいひと時でした。

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ピッチャーマウンドに上がった元ロッテの村田兆治さん(69)が、昔と同じ投球フォームで投げてくれたのには感激してしまいました。

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鉞や兆治が払う秋時雨 粋田化石



鉞(まさかり)は村田兆治さんの『まさかり投法』を捩(もじ)っています。

写真の周囲が黒いのは双眼鏡の接眼レンズにスマホをくっつけて撮影したからです。



【 秋時雨 あきしぐれ 】 (季秋)
晩秋に降る時雨のことで、うら寂しさが漂う。↓時雨(冬)(角川合本俳句歳時記第四版)

まさかり【×鉞】
[1] 伐木用大形の斧(おの)。古くは武器・刑具にも用いられた。
[2] 紋所の名。
[類語] 斧・鉈・手斧(ておの)・手斧(ちょうな)
(大辞泉第二版)




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さくらんぼ [日記]

さくらんぼ


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今年も少しですがさくらんぼが生りました。
さて、このさくらんぼですが、毎年熟す前の少し酸っぱさの残る実を食べるのが恒例になっています。というのも、完全に熟すのを待っていると先に鳥が食べてしまうからです。完全に熟していなくても、鳥に食べられてしまっては悔しいので一応早起きなどをして収穫します。
手の届かない高いところに生っている実は鳥に譲っています。

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三つ四つ鳥に譲りてさくらんぼ 粋田化石




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さくらんぼ鳥を出し抜く酸っぱさよ 粋田化石




【さくらんぼ】  桜桃(あうたう)の実(み)  桜桃  (季夏)
バラ科の落葉高木、西洋実桜の実をさすのが一般的。直径一・二~二・五センチの球形で、色は淡紅・赤黄・真紅。 艶つや があり美しい。美味で初夏の果物として喜ばれる。栽培には冷涼な気候に適する。最近はアメリカ産のダークチェリーも輸入が自由化され出回るようになった。↓桜の実 (角川合本俳句歳時記第四版)






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柊(ひいらぎ)植える [日記]

節分の日に関心を抱いた『柊』を早速求めました。よく見ると日本の柊とはちょっと違うみたいですが、柊ですので細かいことは大目に見ていただきましょう。
これまでの人生で、風水とか占いとか陰陽道を信じてきたわけではないのですが、柊は邪気を祓うということなので鬼門である北東に植えることにしました。こんなことをするなんて、私も爺さんになった証拠かもしれません。
さて、植える場所が北東ですし、しかもその方向には隣家があって日当たりが悪い場所ばかり。何とか西日が当たる場所に植え付けました。
植物のことは詳しくないので、植えた後に本当にこんな寒い時期に植えて大丈夫なのだろうかと少々不安です。
まだまだ身の丈50㎝ほどの柊ですが、早く大きくなって我が家を守っていただきましょう。

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北東に柊植うる古きわれ 粋田化石


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鬼門から柊家を見つめけり 粋田化石




おんよう‐どう【▽陰陽道】オンヤウダウ
中国伝来の陰陽五行説に基づき、天文・暦数・卜筮(ぼくぜい)などの知識を用いて吉凶・禍福を占う方術。朝廷は早くからこれを採用、陰陽寮を設け、平安時代には全盛を極めた。おんみょうどう。(大辞泉第二版)

き‐もん【鬼門】
[1] 陰陽道(おんようどう)で、邪悪な鬼が出入りするとして万事に忌み嫌われた艮(うしとら)(北東)の方角。また、その方角にあたる場所。
[2] 行くと悪いことに出あう場所。また、苦手な人物や事柄。「あそこの家はどうも―だ」「数学は―だ」(大辞泉第二版)

ひいらぎ【×柊/×疼木】ひひらぎ
[1] モクセイ科の常緑小高木。山地に自生。葉は卵形で厚く、縁にとげ状のぎざぎざをもち、対生する。雌雄異株。10、11月ごろ、香りのある白色の小花を密生し、楕円形で黒紫色の実を結ぶ。生け垣や庭木とされ、材は器具・楽器・彫刻などに用いられる。節分には悪鬼払いとして、枝葉にイワシの頭をつけて門口に挿す。ひらぎ。《季 冬》「―の花にかぶせて茶巾(ちゃきん)干す/みどり女」
[2] スズキ目ヒイラギ科の海水魚。全長約15センチ。体色は青みを帯びた銀白色。体は卵形で体高が高く、側扁が著しい。ひれに小さなとげをもつ。口は小さいが長く伸ばすことができ、食道を取り巻いて発光細菌が共生していて発光する。本州中部以南に産し、食用。《季 秋》(大辞泉第二版)






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