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寒月 [俳句]

今夜は十六夜で満月です。
此処のところ恒例になっている月の写真を撮りました。空気が澄んでいてとても美しい満月でした。そうしたら何だか嬉しくなって、何人かの友人に撮影した満月の写真を添えてe-mailを送りました。

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寒月や友に知らせん写メ千里 粋田化石


『寒月』は冬の季語。ただの『月』だと秋の季語になってしまいます。
写メールを送った一番遠くの友人の家まではおよそ600キロメートルですので、千里というのは大げさですが言葉の調べが良かったので千里にしました。

【 冬の月 ふゆのつき 】  寒月(かんげつ) 冬満月 冬三日月
澄みわたった大気の中で冬の月は磨ぎ澄まされたように輝く。(角川合本俳句歳時記第四版)







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子牛の誕生 [俳句]

子牛が誕生した直後の写真です。
双子ですが2頭は似ていないので二卵性でしょうか。
子牛の体はまだ濡れていて、母親に舐めてもらっているところです。

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生を享く子牛も母も白き息 粋田化石



生を享く (1).JPG


これは数年前に詠んだ句です。写真にぴったりの句でしたので、引っ張り出してきました。
寒い日のお産の後は、子牛も母牛も鼻の穴から白い息が出っぱなしです。この白い息から、生まれたばっかりの子牛が一生懸命に生きようとして呼吸している様子がはっきりわります。感動です。季語は『息白し』で冬の季語です。


【 息白し いきしろし 】  白息(しらいき)  (季冬)
冬は空気が冷たいので、人の吐く息が白く見える。(角川合本俳句歳時記第四版)






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鍋焼きうどんは冬の季語 [日記]

県庁所在地である千葉市に立川談春師匠の落語を友人と二人で聴きに行きました。
談春師匠にとっては2019年最初の公演だそうで、語ってくれた演目は『短命』と『明烏』の二題です。

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落語のまくらに、大ヒットドラマ『下町ロケット』の裏話をたくさん聞かせてくれました。談春師匠ですから、落語の本題だって勿論本寸法です。


千人分笑う隣席初笑い 粋田化石


隣の席に居たご婦人は他の人が笑わないところでも手をたたきながら常に大笑いをしていました。落語家さんにとっては、笑いのペースメーカーとして貴重な客かもしれません。



十五時に始まった落語会が終了したのが十七時過ぎ。会場の外に出るとやっぱり冬の夜でした。
友人と居酒屋を兼ねたような蕎麦屋に入り、二人で鍋焼うどんを注文。

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メニュー閉じ先ずは鍋焼頼みけり 粋田化石


寒かったのでメニューはあまり見ずに、まず鍋焼きうどんを注文しました。


千葉までは車で行っていたので、酒は飲まずに帰りました。


【 笑初 わらひぞめ 】 初笑  (季新年)
正月になって初めて笑うこと。昔から和気あるところには、おのずから吉祥来るといって、正月、なごやかな笑い声が上がった時などに、初笑といって、めでたいものとする。(角川合本俳句歳時記第四版)

【 鍋焼 なべやき 】  鍋焼饂飩(なべやきうどん)  (季冬)
古くは、土鍋に鶏肉・魚介類・芹・ 慈姑くわい などを入れ、醬油や味噌の味で煮ながら食べるものを指した。今では鍋焼饂飩をいう場合が多い。(角川合本俳句歳時記第四版)







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明けましておめでとうございます [俳句]

皆さま明けましておめでとうございます
本年も宜しくお願い致します

さて、今回は新年の季語で猫の句を詠みました

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そっと爪立てて年賀の猫絡む 粋田化石



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去りし猫淡き爪痕お年玉 粋田化石


六日ぶりに会った猫が喜んで足に絡みついてきました。爪を立てられてもちっとも痛くありませんでした。『年賀』も『お年玉』も新年の季語です。


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みゃーと鳴き四日の猫の離れ行く 粋田化石


やはり六日ぶりに会った猫が「みやーお」と鳴いて近づいてきました。頭と喉を撫でてやったのですが、おやつを与えなかったので踵(きびす)を返して向こうへ行ってしまいました。


【 年賀 ねんが 】 年始  年礼(ねんれい) 廻礼 年始廻り  賀詞(がし)  賀詞(よごと)  (季新年)
元日から三日までの間に、 親戚しんせき ・知人らが互いに訪問して新年の賀詞を述べあうこと。古くは正装し威儀を正して訪問しあって、 喰積くいつみ や 蓬萊ほうらい などの食礼を行い、大いに賑った。(角川合本俳句歳時記第四版)

【 年玉 としだま 】 お年玉  (季新年)
新年の贈り物をいう。古くはさまざまな物を贈る贈答行事だったが、後には餅を贈るようになった地域が多い。現在ではもっぱら子供に与える金銭や物品をいう。単に正月の贈り物である他に、神への供物や神からの賜り物の意味もある。九州では、白紙で米を包んで、神詣でや若水迎えに使う供え物を年玉という地方が多い。地方によって特色のある年玉の風習がある。(角川合本俳句歳時記第四版)

【 四日 よつか 】  羊日(やうじつ)  (季新年)
一月四日。この日を仕事始めの日とする所が多い。(角川合本俳句歳時記第四版)






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