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秋の蜘蛛 [俳句]

秋の蜘蛛


あきのくも.JPG



蜘蛛が地面に落ちて仰向けになっていました。


蜘蛛落ちて幾度も空を掴みけり 粋田化石



近づくと肢を動かして何かを掴もうとします。起き上がれるのかなと思い蜘蛛の上に木の葉を乗せてみましたが、葉を掴むだけで起き上がることはできませんでした。この蜘蛛は秋が来て寿命が尽きようとしているのかもしれません。
ちなみに、蜘蛛は夏の季語ですが、黄色と黒の『ジョロウグモ』は秋近くになってからよく見かける蜘蛛です。せめてジョロウグモは秋の季語にしていただきたいものです。

画像は加工してあります。


【 蜘蛛 くも 】  蜘蛛(くも)の 囲ゐ  蜘蛛の巣 蜘蛛の糸 女郎蜘蛛 蜘蛛の太鼓 蜘蛛の子  (季夏)
真正クモ目の節足動物の総称。種類が多く、日本には約千種いる。巣の形には色々ある。夕暮れに尻から糸を出し、木と木の間に円形の巣を作る様をよく見る。その巣を蜘蛛の囲ともいう。女郎蜘蛛などが巣の中心で獲物を待つ姿は印象的。初夏に雌蜘蛛が大きな 卵囊らんのう をぶら下げている様子を蜘蛛の太鼓という。それが破れると無数の子蜘蛛が飛び出し、その様子が「蜘蛛の子を散らす」という 譬(たと)えになっている。(角川合本俳句歳時記第四版)


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