秋の蜘蛛 [俳句]
秋の蜘蛛
蜘蛛が地面に落ちて仰向けになっていました。
蜘蛛落ちて幾度も空を掴みけり 粋田化石
近づくと肢を動かして何かを掴もうとします。起き上がれるのかなと思い蜘蛛の上に木の葉を乗せてみましたが、葉を掴むだけで起き上がることはできませんでした。この蜘蛛は秋が来て寿命が尽きようとしているのかもしれません。
ちなみに、蜘蛛は夏の季語ですが、黄色と黒の『ジョロウグモ』は秋近くになってからよく見かける蜘蛛です。せめてジョロウグモは秋の季語にしていただきたいものです。
画像は加工してあります。
【 蜘蛛 くも 】 蜘蛛(くも)の 囲ゐ 蜘蛛の巣 蜘蛛の糸 女郎蜘蛛 蜘蛛の太鼓 蜘蛛の子 (季夏)
真正クモ目の節足動物の総称。種類が多く、日本には約千種いる。巣の形には色々ある。夕暮れに尻から糸を出し、木と木の間に円形の巣を作る様をよく見る。その巣を蜘蛛の囲ともいう。女郎蜘蛛などが巣の中心で獲物を待つ姿は印象的。初夏に雌蜘蛛が大きな 卵囊らんのう をぶら下げている様子を蜘蛛の太鼓という。それが破れると無数の子蜘蛛が飛び出し、その様子が「蜘蛛の子を散らす」という 譬(たと)えになっている。(角川合本俳句歳時記第四版)
2018-10-08 21:47
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コメント(4)
普通の蜘蛛の足は8本ですが、この蜘蛛は6本です。
なので我が家ではタラバガニと呼んでます、(^_^;)
by 旅爺さん (2018-10-09 05:11)
旅爺さん様、有難うございます
すると、この蜘蛛はヤドカリに近いのかもしれませんね
by 粋田化石 (2018-10-09 07:00)
「蜘蛛の子を散らす」の語源を知りませんでした。
説明を読みながら、蜘蛛の卵のうは見たことがないけれど、絵が浮かぶように「蜘蛛の子を散らす」が分かりました。
ありがとうございました!
by 森田惠子 (2018-10-09 21:23)
森田惠子さま、有り難うございます。
そうして散らばった蜘蛛の子は、尻から糸を出して、風に乗って何キロメートルも移動するのだそうです。
by 粋田化石 (2018-10-10 10:55)