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NHK伊香保俳句大会 [俳句]

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この記事でも何回か紹介したことがある、NHKの俳句大会の作品集が届きました。
実はもう一か月以上ブログを更新していませんでした。何か再開するきっかけを探していたら丁度入選作品集が届いたというわけです。
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『伊香保俳句大会』が行われたのは六月二十六日(水)
場所は群馬県伊香保温泉『ホテル天坊』

選者は
小澤 實 「澤(さわ)」主催
西村和子 「知音(ちいん)」代表、「件(くだん)」同人
木暮陶句朗 「ひろそ火(び)」主催、「ホトトギス」同人
鴇田智哉 「オルガン」同人
の四名の先生です。

さて、粋田化石の入選句を紹介します。

小澤 實 選
明日のため靴洗う子に春の風

木暮陶句朗 選
明日のため靴洗う子に春の風

鴇田智哉 選
晴明やみそ汁の実を掘りに行く
今度こそ紛う方なき初音かな
明日のため靴洗う子に春の風

西村和子 選
晴明やみそ汁の実を掘りに行く 

明日のため靴洗う子に春の風 粋田化石 
息子が屋外で黙って運動靴を洗っているのを見たときに浮かんだ句です。
明日としたのは、翌日とも明日以降とも解釈できる曖昧な表現にしたかったからです。

晴明やみそ汁の実を掘りに行く 粋田化石
晴明は二十四節気の一つで、新暦の四月五日ころです。万物が溌剌としているという意味だそうです。
みそ汁の実というのは実は筍(たけのこ)のことなのですが、あえてみそ汁の実と表現してあります。

今度こそ紛う方なき初音かな 粋田化石
この初音は鶯の初音のことです。仕事中は耳を澄ませてよく鳥のさえずりを聞いています。春の初め、初音の頃は「初音かな、いやいや違った」の繰り返しばかりです。この句はそんな中で到頭鶯の初音を聞いた時の感動を詠んでいます。

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