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健気な蜘蛛(くも) [俳句]

健気な蜘蛛

颱風が珍しい方向からやってきましたね。皆様被害はありませんでしたか。ここ、千葉県東部地方は台風一過の暑い日でした。

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朝、外に目を遣ると蜘蛛の巣が台風の残していった強風に揺れています。どうやら颱風では飛ばされなかったようです。


揺れる巣にしがみつく蜘蛛嵐往き 粋田化石



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もしかしたら蜘蛛にとってはたいしたことではないのかもしれません。でも颱風でも飛ばされなかった蜘蛛が健気に見えたので句にしました。
蜘蛛は夏の季語です。颱風は秋の季語ですので“嵐”としました。


【 蜘蛛 くも 】  蜘蛛(くも)の囲ゐ  蜘蛛の巣 蜘蛛の糸 女郎蜘蛛 蜘蛛の太鼓 蜘蛛の子  (季夏)
真正クモ目の節足動物の総称。種類が多く、日本には約千種いる。巣の形には色々ある。夕暮れに尻から糸を出し、木と木の間に円形の巣を作る様をよく見る。その巣を蜘蛛の囲ともいう。女郎蜘蛛などが巣の中心で獲物を待つ姿は印象的。初夏に雌蜘蛛が大きな 卵囊らんのう をぶら下げている様子を蜘蛛の太鼓という。それが破れると無数の子蜘蛛が飛び出し、その様子が「蜘蛛の子を散らす」という 譬(たと)えになっている。(角川合本俳句歳時記第四版)






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