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麗か [俳句]

今日は旧暦の三月三日。
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少し細めですが夕方に見えた三日の三日月です


桃の花も咲いて、穏やかで春らしい一日でした。
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そんな日の出来事です。黒猫が捕まえた雀を私に見せに来ました。私が「偉いねー、早く食べちゃいな。」と言った途端です。猫が「みゃー」と鳴いたので、その隙に猫の口から逃げた雀は飛んで行ってしまいました。残念でした。猫はしばらくの間雀が飛んで行った方を見ていました。

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うららかや捕らえし雀「みゃー」の間に 粋田化石


うららか(麗か)が春の季語です。麗かな日、「みゃー」と鳴く間に捕まえていた雀が逃げた、という句です。俳句は十七音しか使えないので、猫という言葉は使わずに詠んでみました。

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【 麗か うららか 】 うらら 麗日  (季春)
なごやかな春日に万象 玲瓏(れいろう)と晴れ輝くさまである。↓秋麗(秋)(角川合本俳句歳時記第四版)

うらゝかや女つれだつ嵯峨御室 正岡子規

うららかや空より青き流れあり 阿部みどり女

麗かや野に死に真似の遊びして 中村苑子

うららかや岩場高きに忘れ潮 鷹羽狩行

鯉のくち後ずさりゆくうららかに 小宅容義

うららかやかんばせ風にふちどられ 行方克巳

仏唇に朱の残りをりうららなり 林翔

石三つ寄せてうららや野の竈 福永耕二

病む人へ麗日待ちて文を書く 古賀まり子

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