初鰹 [俳句]
『俳句の街まつやま俳句ポスト365』で現在発表中の兼題は「初鰹」。今の時期にぴったりな兼題です。
私が投稿した句です
一句目は少し真面目に考えました。初夏らしい爽やかな空と風に靡(なび)く洗濯物の白、そこに初鰹を合わせてみました。
二句目はちょっとふざけて、スーパーマーケットの鮮魚売り場の光景を詠みました。
【 初鰹 はつがつを 】 初松魚(はつがつを) (季夏)
鰹は黒潮に乗って北上するが、遠州 灘なだ を越えて 伊豆いず 半島を回るころになると、脂が乗ってくる。これが青葉の茂る五、六月ごろで、このころ捕れるはしりの鰹を初鰹という。江戸時代には初物好きの江戸っ子に珍重された。↓鰹(角川合本俳句歳時記第四版)
画像は全てフリー素材です
私が投稿した句です
初鰹洗濯物の白靡き 粋田化石
初鰹タイムセールのシール待ち 粋田化石
一句目は少し真面目に考えました。初夏らしい爽やかな空と風に靡(なび)く洗濯物の白、そこに初鰹を合わせてみました。
二句目はちょっとふざけて、スーパーマーケットの鮮魚売り場の光景を詠みました。
【 初鰹 はつがつを 】 初松魚(はつがつを) (季夏)
鰹は黒潮に乗って北上するが、遠州 灘なだ を越えて 伊豆いず 半島を回るころになると、脂が乗ってくる。これが青葉の茂る五、六月ごろで、このころ捕れるはしりの鰹を初鰹という。江戸時代には初物好きの江戸っ子に珍重された。↓鰹(角川合本俳句歳時記第四版)
画像は全てフリー素材です
五月二十一日は小満(しょうまん)です [俳句]
五月二十一日は小満(しょうまん)です
小満は二十四節気の一つ。草木が茂って天地に満ち始めるという意味だそうです。
画像はフリー素材です
小満や右手の肉刺の固まりぬ 粋田化石
四月から力仕事をしています。最近になって掌にできた肉刺(まめ)が大きくそして硬くなってきました。掌の写真を用意はしましたが、あまりにも汚い手なので公開しないことにしました。
小満の緑目に染む古木かな 粋田化石
新緑の季節になりました。若葉の艶やかな緑が眩しいですね。
【 小満 せうまん 】 (季夏)
二十四節気の一つで、新暦五月二十一日ごろにあたる。万物しだいに長じて満つるの意。(角川合本俳句歳時記第四版)
まめ【肉=刺】
かたいものとこすれたため、手足などの皮膚にできる豆のような水ぶくれ。(大辞泉第二版)
つなこさんから句が届いています 五月十三日 [俳句]
つなこさんから句が届いています 五月十三日
朝顔の顔出したのはこの隙間 つなこ
石畳の隙間でしょうか、朝顔の芽が顔を出していますね。
『朝顔』は秋の季語。『朝顔の種を撒(ま)く』は春の季語だそうです。この句はそのようなことは考えずに意外な場所から芽を出した朝顔の逞しさと、それを見つけたつなこさんの驚きと感動を味わって下さい。
【 朝顔あさがほ 】 牽牛花(けんぎうくわ) 蕣(あさがほ) (季秋)
熱帯アジア原産のヒルガオ科の一年生蔓草の花。奈良時代に遣唐使が中国から薬用として種子( 牽牛子けんごし )を持ち帰った。鎌倉時代以後、観賞用に栽培され、江戸時代に広く親しまれるようになった。牽牛花は漢名。(角川合本俳句歳時記第四版)
【 花種蒔く はなだねまく 】 朝顔蒔く 鶏頭蒔く 夕顔蒔く (季春)
夏または秋に咲く草花の種を蒔くこと。寒さが去った春の彼岸前後に、花壇や鉢・木箱などに蒔く。(角川合本俳句歳時記第四版)
さて、粋田化石の句です。
画像はフリー素材です
暮の春雀恋する屋根広し 粋田化石
天気の良い日の出来事です。屋根の雀がいつもとは違う声で囀っていました。屋根を見上げると雀が二羽いて、どうやら雄の雀が雌に恋の歌を唄っているようでした。
『暮の春』というのは春の夕暮れのことではなく、春が終わろうとしている春の果てのことです。
【 暮の春 くれのはる 】 暮春(ぼしゆん) 春(はる)暮(く) る 春の果 (季春)
春のまさに果てようとする意で、「春の暮」ではない。行く春・春惜しむ・晩春などという感慨につながる。↓行く春 ・ 春惜しむ ・ 晩春(角川合本俳句歳時記第四版)
【 雀の巣 すずめのす 】 (季春)
雀は二~九月に雌雄一つがいで繁殖し、屋根瓦や石垣の隙間・庇の裏・木の洞などに枯草その他を材料にして球形の粗雑な巣を作り、五個程度の卵を産む。↓孕雀 ・ 雀の子(角川合本俳句歳時記第四版)
つなこさんから句が届きました 五月七日 [俳句]
つなこさんから句が届きました
画像はフリー素材です
こどもの日母より義母を思いだし つなこ
お姑さんの悪い思い出ではないそうです。きっと嫁姑の良い関係だったのでしょうね。
故永六輔氏が「誕生日は自分を生んでくれた母に感謝する日です。」と言っていたのを思い出しました。そうすると、『こどもの日』も子どもが親に感謝をしてもよい日かもしれません。
画像はフリー素材です
怒らない誓う御空に鯉のぼり 粋田化石
かつて、この人のエネルギーの源は『怒り』ではないのかと思わせるような先輩がいました。その先輩現在はとても穏やかに暮らしていて、先日お会いした時に是非私に読むようにと勧めてくれた本があります。その本は「怒らないこと」(アルボムッレ・スマナサーラ著 サンガ新書)です。
先輩の言葉にはとても説得力があったので早速購入し読みました。「怒る」というのは恥ずかしいことだそうです。
そうそう、怒らないとは関係ありませんが
江戸っ子は五月の鯉の吹流し口先ばかり腸(はらわた)は無し
という狂歌がありました。
【 幟 のぼり 】 五月幟(さつきのぼり) 座敷幟 初幟 鯉幟(こひのぼり) 五月鯉(さつきごひ) 吹流し 矢車 (季夏)
江戸時代には、定紋や 鍾馗しようき の絵を染め抜いた幟を兜・ 長刀なぎなた ・吹流しなどとともに家の前に立てた。古くは紙製であったが、これが小さくなって座敷幟となっていった。武家の幟に対して、町人は、滝をも登るとする鯉を出世の象徴として鯉幟を立て、男子の成長を祈った。これもはじめは紙製であり、五色の吹流しとともに立てる。(角川合本俳句歳時記第四版)
さくらんぼ [日記]
さくらんぼ
今年も少しですがさくらんぼが生りました。
さて、このさくらんぼですが、毎年熟す前の少し酸っぱさの残る実を食べるのが恒例になっています。というのも、完全に熟すのを待っていると先に鳥が食べてしまうからです。完全に熟していなくても、鳥に食べられてしまっては悔しいので一応早起きなどをして収穫します。
手の届かない高いところに生っている実は鳥に譲っています。
三つ四つ鳥に譲りてさくらんぼ 粋田化石
さくらんぼ鳥を出し抜く酸っぱさよ 粋田化石
【さくらんぼ】 桜桃(あうたう)の実(み) 桜桃 (季夏)
バラ科の落葉高木、西洋実桜の実をさすのが一般的。直径一・二~二・五センチの球形で、色は淡紅・赤黄・真紅。 艶つや があり美しい。美味で初夏の果物として喜ばれる。栽培には冷涼な気候に適する。最近はアメリカ産のダークチェリーも輸入が自由化され出回るようになった。↓桜の実 (角川合本俳句歳時記第四版)
こどもの日 [俳句]
こどもの日
今日は子供の日でした。
子供の日も、端午も、柏餅も夏の季語です。
吹く風はまだまだ爽やかですが、日差しは少しずつ夏に近づいてきているように思えます。
気が付けば牛の匂いの端午かな 粋田化石
とある酪農家の写真です。
牛が美味そうに草を食んでいます。
牛の如葉まで喰らうや柏餅 粋田化石
端午の節句ですので柏餅をいただきました。
桜餅の葉と違い柏の葉は硬いです。
【 こどもの日 こどものひ 】 (季夏)
五月五日。国民の祝日の一つで、かつての端午の節句。子供の人格を尊重し、子供の幸福を図る目的で昭和二十三年に制定された。 (角川合本俳句歳時記第四版)
【 端午 たんご 】 端午の節句 五月の節句 菖蒲(あやめ)の 日(ひ) 旧端午 武者人形 五月人形 武具飾る 菖蒲(あやめ)葺(ふ)く 菖蒲挿す 軒菖蒲 (季夏)
五月五日の男子の節句で、 菖蒲しようぶ の節句ともいう。五節句の一つで平安時代には宮中で行われていたが、室町時代に武家の行事に取り入れられ、菖蒲を尚武にかけて男子の成長や武運長久を祈願するようになった。男子のある家では 幟のぼり を立てたり武者人形などを飾り、この日を祝う。かつては菖蒲を軒に挿す風習があったが、今ではあまり行われない。 (角川合本俳句歳時記第四版)
【 柏餅 かしはもち 】 (季夏)
粳米の粉で作った皮の間に 餡あん を入れ、柏の葉で包んで蒸したもの。五月五日の端午の節句に粽とともに供える。↓端午 (角川合本俳句歳時記
春霞 [俳句]
今朝、目を覚まして外を見たら世の中が霞んでいました。
私の目が濁ったのではなく本当の霞(かすみ)が立ち込めていました。霞と霧(きり)の違いは調べてはいないのでわかりませんが、霞が春の季語、霧が秋の季語です。
人生における少しの迷いと、霞が車通勤の朝(あした)の道を隠してしまったことを詠んでいます。
【 霞 かすみ 】 春霞 朝霞 夕霞 遠霞 薄霞 棚霞 霞む (季春)
春は大気中の水分が増えることによって、空の色・野面・山谷など遠くのものが霞んで見えることがある。横に筋を引いたように棚引く霞を棚霞という。「草霞む」「山霞む」「鐘霞む」などとも用いられる。(角川合本俳句歳時記第四版)
私の目が濁ったのではなく本当の霞(かすみ)が立ち込めていました。霞と霧(きり)の違いは調べてはいないのでわかりませんが、霞が春の季語、霧が秋の季語です。
霞まで朝の道を隠しけり 粋田化石
人生における少しの迷いと、霞が車通勤の朝(あした)の道を隠してしまったことを詠んでいます。
【 霞 かすみ 】 春霞 朝霞 夕霞 遠霞 薄霞 棚霞 霞む (季春)
春は大気中の水分が増えることによって、空の色・野面・山谷など遠くのものが霞んで見えることがある。横に筋を引いたように棚引く霞を棚霞という。「草霞む」「山霞む」「鐘霞む」などとも用いられる。(角川合本俳句歳時記第四版)