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満月 [俳句]

夕べは満月でした。

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月といえば、45年くらい前に見たイギリスのTVドラマ『スペース1999』が忘れられません。そのドラマでは月の裏側に核物質の処分場があるという設定です。ある日その処分場で事故が起こり、それが推進力となり月が軌道を外れて放浪の旅に出てしまいます。また月には基地があって、基地で働く人々は月と共に放浪の旅を続けて様々なことを経験しくという話しです。
さて、政府は温室効果ガスを0にすると言っています。一体全体どうするのかと思っていたら、今後も原発を推進するのだそうです。世の中には絶対ということはありません。もし、技術が進んで原発事故を0にすることができたとしても、原発から生み出される核廃棄物はどうするのでしょうね。まさか月の裏側に捨てたりしないですよね。処分場の誘致を地方都市にお願いするのでしょうか。とりあえず、自民党の党本部の地下にでも貯蔵してみたら如何でしょうか。

月代や手前は豚の叫び声 粋田化石


月代(つきしろ)というのは、月が出ようとするときに東の空が白んで明るく見えることです。
東側にある豚舎から匂いとともに豚の悲鳴が聞こえてきました。

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核のごみよもやこの月処分場 粋田化石



【 月 つき 】  初月(はつづき)  二日月(ふつかづき)  三日月(みかづき)  新月(しんげつ)  弦月(げんげつ) 上弦の月 下弦の月 夕月 宵月 夕月夜  有明月(ありあけづき)  遅月(おそづき)  月白(つきしろ) 月夜 月の出 月光  月明(げつめい) 月影
月は四季それぞれの趣があるが、そのさやけさは秋にきわまるので、単に月といえば秋の月をさす。初月は旧暦八月初めのころの月。二日月は八月二日の月、三日月は同三日の月。新月は天文学では朔(さく)の月をいうが、実際には見えないので俳句では三日月のこともいう。夕月夜は、新月から七、八日ごろまでの上弦の宵月の夜のことで、夕方出た月は夜にはもう沈んでしまう。この月を夕月という。月白は月が出ようとして空がほの明るくなること。月はいわゆる雪月花の一つで、古来大いに詩歌に詠まれ、物語の背景を支えてきた。↓春の月(春) ・ 夏の月(夏) ・ 冬の月(冬) (角川合本俳句歳時記第四版)


月はやし梢は雨を持ちながら 芭蕉
鎖(ぢやう)あけて月さし入れよ浮御堂 芭蕉
昼からの客を送りて宵の月 曾良
三日月や膝へ影さす舟の中 太祇
われをつれて我影帰る月夜かな 素堂 
月天心貧しき町を通りけり 蕪村
三日月の下へさし行く小舟かな 樗堂
ふるさとの月の港を過(よぎ)るのみ 高浜虚子
父がつけしわが名立子や月を仰ぐ 星野立子
灯を消すや心崖なす月の前 加藤楸邨
徐々に徐々に月下の俘虜として進む 平畑静塔 
月すでに海ひきはなしつつありぬ 田畑美穂女
月の人のひとりとならむ車椅子 角川源義
一本の村を出て行く月の道 神蔵器
かろき子は月にあづけむ肩車 石寒太
月の海乳張る胸のしびれけり 名取里美
あかね雲ひとすぢよぎる二日月 渡辺水巴
滝津瀬に三日月の金さしにけり 飯田蛇笏
三日月がめそめそといる米の飯 金子兜太
三日月に琴の音こぼれ消ゆ 沢木欣一
三日月やをみな子ひとり授かりて 岡本差知子
月代や少し前行く妻の肩 草間時彦
月白や讃岐の山のうねりだす 今井誠人
月代や波伸びあがりのびあがり 和田祥子
月の出を騒然とこそ言ふべけれ 野中亮介
月出でてしばらく沼のくらさかな 谷野予志
月光にぶつかつて行く山路かな 渡辺水巴
月光にいのち死にゆくひとゝ寝る 橋本多佳子
風立ちて月光の坂ひらひらす 大野林火
やはらかき身を月光の中に容れ 桂信子
月光の指より漏れ出づる悩み 櫂未知子
子規逝くや十七日の月明に 高浜虚子
月明に鹿の遊べる干潟かな 野村泊月

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