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震災記念日 [俳句]

九月一日は震災記念日。
『震災記念日』とは勿論大正十二年に起った関東大震災の記念日です。このような災いまで季語にしてしまうのですね。恐れ入りました。
テレビなどでは防災について注意を喚起していますが、我が家では特に何もせずにこの日を迎えました。非常持ち出し袋の中身の確認をしないといけませんね。

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震災忌田の面は米の香になりぬ 粋田化石


田の面(たのも)は田んぼの表面のことです。このところ、田の脇を通るとその匂いがすっかり米になってきました。長梅雨で実の入りを心配しましたが、ちゃんと米になったようです。動物が生きていくには食料が大切ですね。震災記念日を迎えてそう思いました。

【 震災記念日 しんさいきねんび 】 震災忌
九月一日。大正十二年のこの日、相模灘(さがみなだ)一帯を震源とする大地震が関東一円を襲い、各地ともはなはだしい被害を被(こうむ)ったが、とりわけ京浜地区に甚大な被害をもたらし死傷者は二十万人にものぼった。 本所(ほんじよ) 被服廠(ひふくしよう)跡に建てられた東京都慰霊堂で犠牲者に対する慰霊祭が営まれる。防災の意識を喚起する日となっている。(角川合本俳句歳時記第四版)
万巻の書のひそかなり震災忌 中村草田男
江東にまた帰り住み震災忌 大橋越央子
震災忌大鉄橋を波洗ふ 松村蒼石
十二時に十二時打ちぬ震災忌 遠藤梧逸
路地深き煮ものの匂ひ震災忌 平川雅也
水の上に赤き毬浮く震災忌 舘岡沙緻


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