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餅搗(つ)き [俳句]

 餅の時期になりました。実は粋田化石は餅が大好きです。磯辺巻、雑煮、黄な粉・・・何でも喜んで食べますよ。何時でも搗(つ)きたての美味しい餅を食べたいので『餅つき機』を我が家に備えたいと思っているのですが、家族に反対されるのは目に見えていますね。
 それでも、田舎暮らしをしているとこの時期は搗(つ)きたての餅を彼方此方から頂けるので幸せです。

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明星や大役終えし餅つき機 粋田化石


 私は搗きたての餅を頂いただけで実際には搗いてはいないのですが、正月の餅を搗くという大役を終えた餅つき機と西の空に明るく輝いていた一番星を詠んでみました。

【 餅搗  もちつき 】 餅 餅米洗ふ 餅搗唄  賃餅(ちんもち)  餅筵(もちむしろ)  餅配(もちくばり)  (季冬)

正月用の餅を搗くこと。各家庭で食べる餅は、家で搗く場合と、賃餅といって餅屋や米屋に注文して搗いてもらう場合がある。かつては、道具をかついで市中を回り、餅搗唄に合わせて餅を搗く稼業があった。(角川合本俳句歳時記第四版)

有明も三十日に近し餅の音 芭蕉

餅搗の其の夜はそこに草まくら 北枝

我が門へ来さうにしたり配り餅 一茶

餅搗の水吞みこぼす 腭あぎと かな 松本たかし

餅搗のみえてゐるなり一軒家 阿波野青畝

餅搗きし家ありすでに音ひそめ 山口誓子

餅搗くや庇の下に山河入れ 鷹羽狩行

ちん餅や托して軽き米二升 石塚友二

林中に日がさし入りて餅筵 柴田白葉女

ひろびろとうしろ日暮れて餅筵 廣瀬直人

餅配大和の畝のうつくしく 大峯あきら

餅配夕べ明るき山を見て 伊藤通明


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