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胡桃(くるみ) [俳句]

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少年の頃一番好きだった恐龍がステゴサウルス(当時の呼び名はステゴザウルス)です。ジュラ紀の恐龍ステゴサウルスの脳みその大きさは、かつては胡桃一個分と言われてました。そのせいか、頭の悪い恐龍として世間からは認識されており、私は悔しい思いをしていました。ところが、最近の非破壊検査の技術の進歩はめざましく見えない所まで見えてしまうので、ステゴサウルスの骨の化石からその脳みそは実は胡桃三個分くらいあることが分かっています。
ところで、脳みその量が少ないと本当に頭が悪いのでしょうか。断捨離ではありませんが、無駄な機能を排除した究極の脳だと私は思うのですが。
さて、胡桃を取り寄せて一年ぶりにくるみ割りを使いました。信州産の美味しい胡桃でした。

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ステゴサウルスの脳を片手に胡桃割る 粋田化石


片手に余る胡桃を持って大好きだったステゴサウルスを思いました。

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胡桃割るサヨナラ負けの記事埋もる 粋田化石


読み終えた後のスポーツ新聞の上で胡桃を剥いています。記事は阪神タイガースのサヨナラ負けの記事です。


【 胡桃 くるみ 】 姫胡桃 鬼胡桃 沢胡桃 胡桃割る 胡桃割  (季秋)
クルミ科の落葉高木の実。日本に自生するのは鬼胡桃で、山野の川沿いに生える。秋に熟すると青い果皮が裂けて核果が顔を出す。その硬い殻には深い皺(しわ)があり、中の子葉の部分は栄養価が高く美味である。姫胡桃は変種で、殻の表面に皺がほとんどない。(角川合本俳句歳時記第四版)

夜の卓智慧のごとくに胡桃の実 津田清子
胡桃二つころがりふたつ音違ふ 藤田湘子
蓼科は山なみやさし鬼くるみ 峰尾北兎
胡桃割る聖書の万の字をとざし 平畑静塔
胡桃割る燈の円光の一家族 大野林火
胡桃割る胡桃の中に使はぬ部屋 鷹羽狩行 
山の音聴こゆる胡桃割りにけり 老川敏彦

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