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花言葉 [俳句]

紫陽花(あじさい)はいくつも花言葉を持っています。また、その色によっても花言葉は異なるようです。紫陽花は時期によって花の色が変化するからでしょうか、“浮気”、“移り気”という花言葉はは有名ですね。

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紫陽花や十五年目の亀洗う 粋田化石


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白紫陽花を見ながら、縁あって我が家にやって来て15年になる亀を洗いました。あと9,985年ほど生きる予定の亀です。
ちなみに、白紫陽花の花言葉は“寛容”です


額(がく)の花は紫陽花に似ている花です。
紫陽花のように少し悪い心象の花言葉を与えられているのかと思い調べてみたところ、額の花の花言葉は“謙虚”でした。ちょっと安堵です。

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花言葉知ればも一度額の花 粋田化石


花言葉の『謙虚』を知ってからもう一度額の花を見るという句です。そういう目で見るとなるほど”謙虚”です。

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夏 植物
【 紫陽花 あぢさゐ 】  四葩(よひら) 七変化(しちへんげ)
ユキノシタ科の落葉低木の花。高さ一・五~二メートル。 額がく 紫陽花を原形とする日本原産種といわれる。「四葩」の名は、花びらのように見える四枚の 萼がく の中心に細かい粒のような花をつけることから。花色は酸性土では青、アルカリ性土では赤紫色を呈する。咲き始めは白で、しだいに色が変化することから「七変化」ともいう。「紫陽花に秋冷いたる信濃かな 杉田久女」は、秋になっても美しく咲き残っている紫陽花を詠んだもの。↓額の花 (角川合本俳句歳時記第四版)
あぢさゐや仕舞のつかぬ昼の酒 乙二
紫陽花の末一色となりにけり 一茶
紫陽花や白よりいでし浅みどり 渡辺水巴
紫陽花のあさぎのまゝの月夜かな 鈴木花蓑
あぢさゐやきのふの手紙はや古ぶ 橋本多佳子
あぢさゐの藍をつくして了りけり 安住敦
あぢさゐや軽くすませる昼の蕎麦 石川桂郎
紫陽花や家居の腕に腕時計 波多野爽波
あぢさゐの毬は一つも地につかず 上野章子
紫陽花剪るなほ美(は)しきものあらば剪る 津田清子
あぢさゐの色をあつめて虚空とす 岡井省二
あぢさゐのどの花となく雫かな 岩井英雅
兄亡くて夕刊が来る濃紫陽花 正木ゆう子
由良の門に水銀(みずがね)色の四葩かな 小林貴子


夏 植物
【 額の花 がくのはな 】  額(がく)紫陽花(あぢさゐ)
ユキノシタ科の落葉低木。紫陽花の花のように毬(まり)状にならず、枝先の散房花序にたくさんの小花をつけ、周囲を萼(がく)である装飾花が取り巻く。花色は青紫・紫・淡紅、まれに白。暖地の海岸沿いに自生し、古くから園芸化されている。↓紫陽花 (角川合本俳句歳時記第四版)
橋ありて水なかりけり額の花 高橋淡路女
あけがたや額の咲くより空ひくゝ 石橋秀野
数々のものに離れて額の花 赤尾兜子
水よりも土が濡れゐて額咲けり 草間時彦
かなしみのはづれより咲く額の花 平井照敏
いつまでも一人娘や額の花 柴原保佳
谷深く日のとどきゐて額の花 江中真弓

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