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麗か(うららか) [エッセー]

不要不急の外出を避け特に話題のない休日でしたので、昨日作った俳句を記事にしました。

テレビで見たのですが、北海道大学の先生が、AI(人工知能)に俳句を詠ませる研究をされていました。確かにAIは、人間では思いもつかないかもしれない言葉を組み合わせて素敵な俳句を詠んでいました。
さて、『麗か うららか』という春の季語があります。“うららか”というその音からして春を連想させる言葉ですよね。AIが詠む俳句でもきっと『麗か』は使われるでしょう。進歩すれば韻を踏むAIも出現するかもしれません。AIは人間が与えた指示通りに学習して人を喜ばせる機能を向上させていきます。そう、あくまでも“機能”です。自分自身が使った言葉の“美しさ”“響き”を感じているわけではありません。
言葉の意味、美しさ、響きに感情を擽(くすぐ)られるのは人間にだけ与えられた特権です。さあ、美しい言葉に触れ耳を傾けましょう。人間なんですから。

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麗かを嗅ぎ嗅ぎ猫はパトロール 粋田化石


新型コロナなど知らぬ猫が鼻をひくひくさせながら歩き回っています。特に雄猫は縄張りを巡回してマーキングもしなければなりません

【 麗か うららか 】 うらら 麗日  (季春)
なごやかな春日に万象 玲瓏(れいろう)と晴れ輝くさまである。↓秋麗(秋)(角川合本俳句歳時記第四版)

うらゝかや女つれだつ嵯峨御室 正岡子規

うららかや空より青き流れあり 阿部みどり女

麗かや野に死に真似の遊びして 中村苑子

うららかや岩場高きに忘れ潮 鷹羽狩行

鯉のくち後ずさりゆくうららかに 小宅容義

うららかやかんばせ風にふちどられ 行方克巳

仏唇に朱の残りをりうららなり 林翔

石三つ寄せてうららや野の竈 福永耕二

病む人へ麗日待ちて文を書く 古賀まり子

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