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初音(はつね) [俳句]

桃の節句の今日、この春初めて鶯の囀(さえず)りを聞きました。
そう、私には初音です。まだまだ下手くそな鳴き方で「ホホホケキョキョ」と聞こえました。それでも初音が嬉しくて聞き入ってしまいました。

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軍手脱ぎ耳そばだてて初音かな 粋田化石


「ホホホケキョキョ」を聞いたのが外での作業中でしたので、手を休め軍手を脱いで耳を澄ませました。


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今度こそ紛(まが)う方なき初音かな 粋田化石


昨年詠んだ句です。鳥の囀りを聞くたびに「鶯の初音では?」と期待して、やっと本当の初音を聞いた時の様子を詠みました。


【 鶯 うぐひす 】  黄鳥(うぐひす)  匂鳥(にほひどり)  春告鳥(はるつげどり)  初音(はつね) 鶯の谷渡り  (季春)

スズメ目ヒタキ科の漂鳥。春告鳥の名があるように春を告げる鳥として馴染みがある。早春に平地で囀り始め、気温の上昇にともない冷涼な地帯に移動する。そのため高山地帯や北海道・東北北部では夏鳥とされる。「ケキョケキョ」と続けて鳴くのを鶯の谷渡りと呼び珍重する。また「法、法華経」という聞き做(な)しから「経読み鳥」ともいわれている。↓老鶯(夏) ・ 冬の鶯(冬)(角川合本俳句歳時記第四版)

鶯や餅に糞する椽(えん)の先 芭蕉

鶯の身を逆(さかさま)に初音かな 其角

うぐひすの鳴くやちひさき口明けて 蕪村

鶯や前山いよよ雨の中 水原秋櫻子

鶯に蔵をつめたくしておかむ 飯島晴子

鶯のやゝはつきりと雨の中 深見けん二

うぐひすのこゑが障子にたまるかな 八田木枯

うぐひすのケキョに力をつかふなり 辻桃子

朝比奈の谷戸の径なる初音かな 石塚友二



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