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冬の神 [俳句]

今日は休日でした。気が向いたら映画に行こうと思っていましたが雨降りに何故か気持ちが挫(くじ)けて映画には行きませんでした。虫の知らせというものを信じる方なので、こういう日は気持ちに素直に従います。単に怠け者なのかもしれませんが。
午前中、録音してある落語を聞いていたら急に蕎麦が食べたくなりました。映画に行くのは挫けましたが、蕎麦屋にはいそいそと出かけていく自分が可笑しかったです。
店に入る前から暖かい蕎麦を食べると決めていて、注文したのは『鴨南蛮蕎麦』でした。暖かい蕎麦を勢いよく食べるのは冬ならではの快感です。

鴨南蛮 (1).JPG


鴨南蛮今日は感謝の冬の神 粋田化石


毎日何かに感謝しているという訳ではありませんが、今日は暖かい鴨南蛮そばを食べさせてくれた冬の神様に感謝です。どうもありがとうございます、合掌。

鴨南蛮 (2).JPG


【 冬 ふゆ 】  三冬(さんとう)  九冬(きうとう) 玄冬  冬帝(とうてい) 冬将軍  (季冬)
立冬(十一月八日ごろ)から、立春(二月四日ごろ)の前日までをいう。新暦ではほぼ十一、十二月と翌年の一月にあたるが、旧暦では十、十一、十二月。三冬は初冬・仲冬・晩冬、九冬は冬九旬(九十日間)のこと。玄冬は陰陽五行説で黒を冬に配するところから来た冬の異称。玄は黒の意。冬帝・冬将軍は寒さの厳しい冬を擬人化していう。(角川合本俳句歳時記第四版)

冬といふもの流れつぐ深山川 飯田蛇笏

天龍も行きとどこほる峡の冬 松本たかし

何といふ淋しきところ宇治の冬 星野立子

鳥の名のわが名がわびし冬侘し 三橋鷹女

中年や独語おどろく冬の坂 西東三鬼

冬に負けじ割りてはくらふ獄の飯 秋元不死男

冬すでに路標にまがふ墓一基 中村草田男

葡萄棚一望に透け甲斐の冬 秋山花笠

山河はや冬かがやきて位に即けり 飯田龍太

冬と云ふ口笛を吹くやうにフユ 川崎展宏

目つむりて己れあたたむ冬の旅 岡本眸

聖堂の木の香奪はれつつ冬へ 廣瀬直人

馬を見て馬に見られて冬の旅 矢島房利

白髪は絹の手ざはり母に冬 きちせあや

三冬や身に古る衣のひとかさね 西島麦南

玄冬の鷹鉄片のごときかな 斎藤玄

冬帝先づ日をなげかけて駒ヶ嶽 高浜虚子

冬将軍 竜飛崎(たつぴ)あたりを根城とす 小原啄葉

北壁に迫り来るもの冬将軍 鷹羽狩行

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